不動産投資に興味がある方なら、必ず耳にする「利回り」という言葉。でも、「想定利回り」と「実質利回り」の違い、ちゃんと理解できていますか?この記事では、これから不動産投資を始めたいあなたに向けて、利回りの基本から失敗しない物件選びのコツまでを、わかりやすく&ちょっと面白くお届けします。
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想定利回りとは?夢が詰まった数字…でも要注意!
想定利回りとは、簡単に言えば「この物件、こんなに儲かるかも!」という希望的観測の数字。不動産ポータルサイトやチラシに掲載されている利回りのほとんどがこれです。
たとえば、
- 家賃収入:年間120万円(10万円×12ヶ月)
- 物件価格:2,000万円
この場合、想定利回りは120万円 ÷ 2,000万円 × 100 = 6%
「おっ、6%って高利回りじゃん!」と思ったあなた。ちょっと待って、その計算、経費も空室リスクも何も考慮されてません!
実質利回りとは?現実を教えてくれるリアルな数字
一方で「実質利回り」は、固定資産税や管理費、修繕積立金、空室期間などのリアルなコストを引いた後の利回りです。
同じ物件で考えてみましょう。年間家賃収入は120万円ですが、以下のようなコストがかかるとします。
- 管理費・修繕積立金:年間20万円
- 固定資産税:年間10万円
- 空室・入退去による損失:年間10万円
→ 実質の収入:120万円 −(20万円+10万円+10万円)= 80万円
すると、実質利回りは80万円 ÷ 2,000万円 × 100 = 4%
あれ、6%が4%に…?
「夢の利回り」が「現実の利回り」に変わった瞬間です。
なぜ想定利回りだけではダメなの?
想定利回りだけを見て物件を選ぶと、あとで「こんなはずじゃなかった!」となることが多々あります。
- 「思ったより空室多い…」
- 「管理費が高すぎる!」
- 「修繕が必要で持ち出しが…」
そんな事態を防ぐためにも、物件選びのときには実質利回りの計算が超重要なのです。
実質利回りを簡単に見抜く3つのステップ
「でも、計算むずかしそう…」という方も大丈夫!実質利回りは、以下の3ステップでざっくり計算できます。
- 年間家賃収入を把握
→ 賃貸募集サイトで相場チェック! - 年間コストを洗い出す
→ 管理費・修繕費・税金・保険・空室損 - (1)−(2)で出た金額 ÷ 物件価格 × 100
→ これが実質利回り!
不動産会社に「この物件の実質利回り、ざっくりでいいので教えてもらえますか?」と聞いてみるのもアリです!
→エキチカライフ編集長、不動産エージェント佐々木も不動産投資経験者。

投資用物件もご紹介できます!
気を付けて!「利回り詐欺」あるある
最近、SNSでも話題になることが増えている「利回り詐欺」。ちょっと面白くて、でも学びもある「あるあるネタ」をご紹介。
- 想定利回り9%!→実際の家賃は下がっていて空室率40%
- 初年度だけフルで入居→翌年から空室で赤字
- 管理費・修繕費が想定の2倍
「そんなの引っかからないよ」と思う人ほど落とし穴に注意!投資は冷静に、数字を見て判断しましょう。
結論:夢を見るのは自由。でも数字はリアルに!
不動産投資に夢を持つのはとっても大事。でも、その夢を叶えるには、「実質利回り」という現実をしっかり見つめることが第一歩です。
「想定」だけでなく「実質」にこだわる。
これが、不動産投資を成功させる最大のコツです。そんな不動産投資、あなたも始めてみませんか?
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